涸れ川を抜けてやってきた丘の上から
ニズワ郊外を一望。
さらにクルマを走らせると突如
緑豊かな谷が見えてきた。
クルマを降りて歩いていくと
小さな集落に行き当たった。
古い家々が立ち並ぶ小さな路地を抜けると
急に視界が開けた。
ここにもファラジ(灌漑用水路)が通っている。
ちなみに、ここにあった看板によるとここはミスファ村(MISFAT)。
日本のガイドによるとアル・メスファ村(AL MESFAH)。
表記が違うだけで指しているのは同じ村。
谷を開墾したデーツ畑をファラジに沿って下りていく。
写真だと伝わりにくいけど
この谷、傾斜がかなりキツイ。
椰子の木の間の階段見えるかな?
これでもわかりにくいけど
とにかくめっちゃキツイ・・・ (;^ω^)
やっと谷底に到着だ〜!
この谷の両崖にデーツの段々畑が切り開かれている。
行き(下り)がキツければ
帰り(上り)も当然キツいんだけど・・・
眺めは最高⤴
いままでいろんなところに行ってきたけど
こんな景観みたことないよ!
帰り道もまた古い町並を抜けて・・・
吊るされているあの陶器の瓶はニズワの伝統的なもの。
ああして吊るしておくと中の水が冷やされるという
ニズワの伝統的な冷蔵ポットだ。
ニズワフォートでかつて使われていた様子を見たけど
ここでは、いまも変わらず現役で使われている。
さっき見てきた涸れ川の奥地の一家のところもそうだけど
どうしてわざわざこんな不便な
急斜面の深い谷間を開墾するのだろう?
都市に暮らす私たちにしてみたら一見不思議に思える。
けれど、実際に谷を歩いてみると気付くこともある。
急斜面だからこそ、貴重な水を満遍なく行き渡らせ
有効利用できるのかもしれない。
深い谷だからこそ、重なる椰子の葉で覆い隠される部分が増えて
地面の乾燥(水分の蒸発)を防げるのかもしれない。
谷間に切り開くからこそ、大切な水、作物(デーツ)を
外敵から守りやすいのかもしれない。
これらはあくまで憶測にしかすぎないけど・・・
厳しい環境に住まうにはそれなりの訳(メリット)がある。
そして、先人たちの智恵はいつも私たちの想像を遥かに上回る。
ニズワのみどころ巡りの旅、まだ続きます。
アラビア語でありがとうは「シュクラン」
今日も読んでくれてありがとう♪ シュクラン \(^o^)/