ただ今トルコに地方都市、コンヤKonyaに滞在中。
コンヤはトルコの中でも宗教色が強い街であるという話を
昨日のブログで少し書いたけど、それはそこに住んでる
街の人の様子からも感じることが出来る。
例えば女性の格好。
コンヤでは頭にスカーフを被っている女性が圧倒的に多い。
イスタンブールを始めこれまで滞在してきた場所では
そこまで多くなかったのに、コンヤではお年寄りから若い子たちまで
どの年代にもスカーフをしてる人が断然多い。
イスラム世界では女性の写真を撮ることはあまりよろしくないので
その証拠写真はないけれど、コンヤの女性のスカーフ着用率は
トルコ国内の他の都市の平均より相当高いと思うよ。
そんだけ信仰心が厚い人が多いという証拠だろうか。
モスクに入る前にお清めをする人々。
心なしか他の都市で見てきたモスクよりも
手足を洗ってる人が多い気がした。
そんなコンヤの街で一番有名で重要なものはここ、
メヴラーナ博物館(らしい)。
ここは今でこそ博物館になってるけど、
元々はメヴラーナが開いたメヴラヴィー教団のモスクだった場所だ。
予想以上に多くの観光客というか参拝客がいて驚いたね。
内部は写真撮影不可のため写真はないけど、
メヴラーナの棺やムハンマドの髭が入ってるという小箱の前で立ちすくみ
涙を浮かべる人(ほとんどが女性!)が大勢いたのにもビックリした。
ムハンマドの髭が入ってる小箱の周りには多くのイスラム教徒が集まってて、
小箱を保護してる透明のケースに自分の鼻を近づけてた。
何やってるんだろう?と思ってよ〜く様子を見ていたら、
透明のケースには小さな穴が開いていてそこに鼻を近づけてたんだよね。
そしてどうやら透明ケースの中の空気を吸ってるみたいだった。
ムハンマドの髭が入ってるとされる小箱が保護されてる
透明ケース内の空気を吸うことで、少しでもムハンマドに近づきたい…
恐らくそんな感じだろうか。
う〜ん、スゴいな…w(゚0 ゚)w
その博物館を出た後、メヴラーナが広めたセマー(旋舞)を見れるという
メヴラーナ文化センターに行ってみた。
ここは毎週土曜日夜の8時(夏は9時)から、
無料でセマーが見学できるらしいのだけれど
何しろここはトルコだからね〜〜〜
悪いが無料とか毎週とか◯◯時からっていうのは、あんまり信用できない。
だから、メヴラーナ文化センターに行って直接聞いてみることにした。
センターの入口にいた守衛のおっちゃんに確認したら、
ホントに無料で毎週土曜夜8時にセマーは行われるとのことだった。
そりゃラッキーだ!今日は土曜日だぜ!こいつは行くしかねー!!
おっちゃん、また来るぜ〜〜〜
夜8時少し前、会場に入ると大勢の人がそこにいた。
オレたちのような外国人観光客も多少はいるけれど、トルコ国内からわざわざ
これを見にやってきた熱心なイスラム教徒っぽい人や地元の人が多く、
さらにはアラブの王族みたいな格好の人が来賓席みたいな場所に案内される等
何だか神聖で厳かな雰囲気が非常に強い。
エンターテイメントなショーを見るような感じは全然なかった。
セマーが始まった。
白い服を着た人達がクルクルと回り続ける。
まさに旋舞だ。
恐らく彼らの仕草や舞いなど全てに何かの意味があるのだろう。
最後に方でセマーのリーダーみたいな人が何か言葉を発すると、
会場にいる人達もその言葉を同じように唱え、
まるで呪文とかお経みたいだった。
当然、その言葉にも大切な意味があるんだろうな。
セマーは彼らにとって大事な儀式というかセレモニーなんだろうね。
詳しい意味や内容はわからないけど、いいものを見たな〜と思った。
イスラムの文化って知らないことが多い。
でもこうやって文化に触れてくことで何か新しい発見があるような気がするよ。
ところで、このメヴラーナ文化センターの入口には
メヴラーナさんの言葉が刻まれたモニュメントみたいなのがあるんだよね。
彼の有名な言葉が世界中の言語に訳されて刻まれてた。
『心のままにあれ さもなくば、あるがままの心を持て』
素敵な言葉だ。
オレも心底そう思う。