イラン=ペルシャだと知った瞬間をいまでも覚えてる。
それは、恥ずかしながら二十歳の頃。
父とその友人のイラン人Mさんと一緒に
ペルシャ料理店に連れられて行ったとき。
古代ペルシャ、ササーン朝だかアケメネス朝だか
そんな言葉は世界史の授業で聞いた気がするし
ペルシャ猫やペルシャ絨毯も子どもの頃から知っていたけど
それまでは「イラン」という国が
「ペルシャ」とまったく結びついていなかった。
そんなイラン=古代ペルシャの遺跡を
自分の足で見て歩く日が来るとは、当時夢にも思わなかった。
さらに思えば・・・(当時既に知り合ってはいたけど)
この人と結婚するなんてのも、夢にも思わなかったな。。。
人生って本当にわからないな(笑)
オランダ人のグループに助けられ
あれよあれよと言う間に手配されたタクシーで
今日はシーラーズ郊外の古代ペルシャ遺跡巡りに出発だ。
今日の運転手さんは
いままで各国で乗ってきたタクシーの中でも一二を争う
素晴らしい運転手さんだ!と気付いたのはスタートしてまもまく。
車窓から写真を撮る私たちを見て
すかさず路肩にクルマを停め、窓をキレイに拭きはじめたw(゚0 ゚)w
何十年ぶりかの大雪のお陰で、砂漠が一面銀世界。
最初の目的地まで結構走った。
それもそのはず、シーラーズからは約130キロも離れている。
ここは訪れる観光客もそんなに多くはないだろう。
でも、遺跡好きの夫にはゼッタイに外せないスポットらしい。
その名はパサルガダエ。(ちなみに世界遺産)
古代ペルシャ・アケメネス朝の最初の首都が置かれた場所だ。
ここの目玉はこれ。
キュロス2世というアケメネス朝の初代国王のお墓。
とにかく巨大。見るからにお墓とわかるそのフォルム。
紀元前6世紀頃からここにこうしてあるのだから、たいしたもんだ。
パサルガダエの敷地は広大で、みどころが点在している。
ここにはペルシャ式の庭園があるらしいが
雪に覆われて全貌は掴みきれない。
こうなったら今日はもう、この雪景色をとことん満喫するしかない♪
これは神殿跡?
マウンテンにも登るかい?と運転手さん。
山の上には城塞跡のような遺跡が見える。
到着〜!
パサルガダエ(アケメネス朝の最初の首都)が
この裾野にかつて栄えていた。
シーラーズ方面に戻りつつ次の目的地へ向かう。
正面になにか見えてきたぞ(*゚ο゚)
あれは岩窟墓だね。
そう、古代ペルシャの王様たちの墓だよ!と夫。
ここはナグシェ・ロスタム。
古代ペルシャ・アケメネス朝の王墓の遺跡だ。
これは王様かな?(笑)
岩に彫られた王墓のレリーフ。
目を凝らしてよ〜く見ると
上方にあのゾロアスター教のシンボルが掘られている。
そしてこの岩窟墓というスタイル。
フェティエなどトルコ各地で見てきたそれらを思い出す。
やっぱりなんらかの関連はあるのだろうか?
下の方のレリーフはササーン朝時代のものらしい。
ここであのオランダ人グループに遭遇!
彼らもとっても楽しんでいる様子で何よりだ(^ ^)
この岩窟墓からクルマで数分のところにあるナグシェ・ラジャブ。
ここにも古代ペルシャ・ササーン朝のレリーフが残されている。
というけれど・・・一見、ただの岩場。
奥に進み、岩場の隙間を覗いてみたら
こんなところにレリーフがあったよw(゚0 ゚)w
なんかこの雰囲気もトルコのボアズカレにあった
ヤズルカヤによく似てる〜〜〜!
これを見てると、古代ペルシャとヒッタイト帝国
やっぱり某かの関連があったのだろうと自然に思えてくる。
そんな遠い昔の世界に思いを馳せると
なんだかワクワクしてくるから不思議♪
今日のクライマックス、ペルセポリス編に続きます。
イランでありがとうは「メルシー」
今日も読んでくれてありがとう♪ メルシー \(^o^)/