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まさかの高速反対車線逆走!12時間のバス旅

イラン

宿で朝食をとっていたら
いまヤズドに到着したという香港人の若者3人がやってきた。
今日は雪が降ってるよ〜!と彼ら。

近日中に雪が降る予報と噂には聞いていたけど、ホントに当たった。

それでも私たちは予定通りに宿を出てバスターミナルへ向かった。
午前10時のバスで次の目的地シーラーズへ行くためだ。

ターミナルに着くと一面雪景色。
待合室で待機していたら・・・
雪の影響で10時のバスは12時半に変更になったと伝えられ
12時半発のバスの切符が新たに発行された。

こうなったらどうしようもない、ただただ大人しく待つのみ。
他にも外国人旅行者が数人。
声を掛け合い、お菓子を分け合い(笑)、バスを待つ。

待合室で、普段あまり観る機会のない
イランのテレビ番組を観られたのは面白かった。

コーランテレビ(?)のようなチャンネルでは
モスクで参拝する人々の様子と
字幕になったコーランの節がひたすら流れていた。

予定を少しオーバーして1時過ぎにバスは出た。
雪道を走る車のウインドウから見える前方のタンク車
シーラーズまでの予定所要時間は6〜7時間。
でも、この雪の影響でもう1〜2時間増になるかも。
夜の9時10時には着ければいいかなぁ・・・なんて考えていた。

バスが出て約3時間、トイレ休憩に停まったモスク。
雪景色の中のモスク
紙を使わずに水で洗い流すのが一般的なイスラム圏。
寒空の下、お水でお尻を洗われている子どもの泣き叫ぶ声が響いていた。

ちなみに公衆トイレはもちろん
飲食店などのトイレにも紙はないことが多いので
紙を使いたい旅行者は必携です!

時間配分的に(予定所要時間6〜7時間のうち3時間経過しているので)
シーラーズ到着までもうトイレ休憩はないだろう・・・
(たとえバスの到着にもっと時間がかかったとしても)と
暖房のガンガン効いた車内で、ひたすらに水分は控えた。

この作戦がこんなにも功を奏すとは、この時は想像もしなかった。。。

到着予定時刻7時は当然オーバー。でも8時になるころには
道路脇に見える表示のシーラーズへの距離がだいぶ近くなったように思えた。

近くなったように思えた・・・が
ここからが信じられないくらい長かった。。。

あれ?渋滞が始まった???と思ったら
クルマの列にまったく動きがないまま1時間経過。

やっと動き始めたー!と思いきや、また停止。
2時間掛けて1キロも動いてないんじゃないか?という状況。

煙草を吸いたい若者たちがバスを降りて
しまいに雪合戦をはじめても、バスは余裕で停まったままだ。。。

廻りにはとうとう反対車線を走り出すクルマも現れた。

率先して雪合戦をしていたバスの車掌役の若者が
しびれを切らして少しでも隙間のあるところへとバスの誘導をはじめたのが
バスが停まってから3時間は経ってからだ ┐(´〜` ;)┌

誘導作戦のお陰で少しずつではあるけれどバスは前に進んでいった。
そして、どうしてこんなに渋滞しているのかようやくわかり始めた。

この地方に何十年ぶりともいわれる大雪が降ったお陰で
雪道対策が不十分なクルマ(とくに大型車)が
あちらこちらで立ち往生しているのだ。

そのクルマを避けるためにスピードを落とす後続車が
あとからあとから同じように立ち往生していく負の連鎖。

これじゃあ、避けても避けてもキリがない。
とうとう私たちのバスも反対車線に乗り出した。

午前0時を廻るころまでは、車内の乗客たちも
携帯でひっきりなしに知人友人から連絡がきているようだったが
相手も待ちくたびれたのか、その数も段々と少なくなってきた。

ようやくシーラーズのバスターミナルに着いたのは午前1時半。
乗車してから丸12時間以上経過!
最後のトイレ休憩からは9時間経過!!!

水分控えておいてホントヨカッタよー(T-T)
というか、みんなはまったく平気なのかホントに謎だ。。。

まともな食事をとれないのはなんとか堪えられる。
多少のつまめるようなものはバスの中でも配給されるしね。
だけど、この生理現象は皆どうやって耐性をつけるのだろう?

それにしてもバスの運転手さんには心から感心した。
交代要員もなく、丸12時間以上
この悪路をまったく腐る様子もなく安全運転で完結!
食事もとらないで、乗客の私たちですらくたびれるのに
すごい!の一言に尽きる。
降り際、メルシー!!!と声を掛けたら笑顔で返してくれた(^_^)

無事に着いたー!と思ったのも束の間
通常、こんな時間にバスが着くこともないうえに
何十年ぶりの大雪に見舞われたシーラーズのバスターミナルに
タクシーは一台もない。。。

外国人旅行者同士で声を掛け合って
ターミナル外の幹線道路まで出てみた。

やってくる一般車両に声を掛けてもツレナイ返事ばかり。
もう・・・ムリかな?

誰かの情報で、しばらく歩いた先に某かの宿があるらしいというので
そこまで行くしかないかと、皆で歩きはじめた矢先
奇跡的に「タクシー」と声を掛けてきたクルマが停まった!!!

予定していた宿に無事到着できた午前2時半。
横になって眠れることに感謝〜(T-T)

香港(広東語)でありがとうは「多謝(ドーヂェ)」
今日も読んでくれてありがとう♪ 多謝 \(^o^)/


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