今日もLalibelaラリベラの世界遺産である岩窟教会を見に行った。👀
昨日は通らなかった教会への近道を歩いてくと、
道路の舗装工事が中途半端で止まってる状態になってた。
でかい石がゴロゴロしてて歩きづらい。
でも地元の人達は特に問題にしてる様子もなく、フツーに歩いて行く。
下手すりゃ裸足で歩いてる。すごすぎる。w(゚0 ゚)w
ちなみに今日最初に向かったのは南側にある岩窟教会群。
(昨日見て廻ったのは北側の教会群。)
南側の教会に向かう途中、自称修道士さんと出会った。
彼は、通常観光客は通らない
修道士の住むエリアを抜けていく小道を案内してくれた。
修道士たちはこういうところで暮らし、修行するんだそうな。
大変そうだな~~~😞
小道を抜けきると、岩をくり抜いたと思われる道に出た。
この道の先に教会があるらしい。
↑オレたちを先導するように歩く羊。
道の先に教会を保護するための屋根が見えてきた。
岩窟教会へと続く小さな岩の穴(トンネル?)抜けると、
南側の教会群の中で一番大きな教会に辿り着いた。
教会のすぐ近くにはお清め用のプール。
十字架の形を意識してるのが明らかだよね。
入ってきたのとは別のトンネルから巡礼者と思われる人々が出てきた。
この先に別の教会があるようだ。
トンネル内部に照明等はなく、出口の明かりを頼りに歩くしかない。
もうちょっとで出口だよ~~~
教会群の中にある幾つかの教会はそれぞれトンネルで繋がってる。
例えばオレが入ろうとしてるこのトンネルは、教会と教会を繋ぐ
地下通路で、数十メートルは真っ暗な中を歩かなきゃいけない。
懐中電灯は必須だね。💡
さらに先に進むと教会が見えてきた。
岩を掘り抜いてこんな形にするんだからスゴいよね。
教会の入口で、長老っぽい雰囲気のおじいさんに英語で声をかけられた。
Can you speak Italian?イタリア語しゃべれるかい?
へ?オレたちはイタリア語しゃべれるけど…
おじいさんはどうしてイタリア語を喋れるの?
理由を聞いたら、このおじいさんは以前
イタリアがエチオピアを一時的に占領してた時に
通訳とか通信の仕事をしていたらしく、伊語が話せるようだった。
なんだかエチオピアの歴史に触れちゃった感じだ。
最初は驚いたけど、何故かすぐにおじいさんと打ち解けて会話が弾んだ。
オレたち的にも、英語より伊語で話してくれた方が
聞き取りやすいから助かるしね!
おじいさんは岩窟教会のことをいろいろ話してくれた。
ちょうど今の時期はエチオピア正教にとって重要な期間(一番長い断食の期間)と
いうこともあって、多くの巡礼者が教会に訪れているそうな。
巡礼の人々が熱心にお祈りを捧げているのが印象的だったね。
ところで、エチオピア正教には断食の習慣があるんだけど、
この断食をする日数がスゴいんだよね。
なんと1年365日のうち、250日も断食をするんだってさ!
250日?????信じられん!!!!! Σ( ̄◇ ̄ノ)ノ
まぁ断食と言ってもイスラム教の断食と同様に
ある時間になったら食事をとれるんだけど、
1年の半分以上が断食の期間なんて結構しんどいよね!
オレだったら、しょっちゅう腹が減ってイライラしちゃうよ。
教会の中。
みな熱心に祈りの言葉を唱えている。
彼らの唱えているのはエチオピア正教の歌みたいなものらしいんだけど、
休みなくずーっとブツブツ言ってるからまるでお経みたいに聞こえる。
エチオピア正教ってキリスト教の一種。
でも他のキリスト教とは一線を画してて、なかなか興味深かった。
キリストとか十字架とかキリスト教に共通する要素もあるんだけど、
ところどころイスラム教っぽい感じがしたね。
おじいさんにお礼を言って教会を後にし、
近くの小高い丘に登ってみた。
丘の上からは、昨日行った聖ゲオルギウス教会が見えた。
遠くからでも十字架の形がはっきりわかるね!
さて、これは何の木でしょう?
答えはコーヒーの木。
そしてこれはコーヒーの実。
知ってる人も多いだろうけど、コーヒーはエチオピアが原産なのだ~~~👊
こっちはコショウの木。
緑色のコショウの実が熟れてピンク色になりかかってる。
枝を少し折ってみたら樹液からコショウの匂いがしてきて驚いた。
それに、葉っぱからもコショウの匂い!ビックリだ!!
もしかして、葉っぱを食べたら辛いのかな?
その後、南側の教会群を出て聖ゲオルギウス教会の方に行ってみると、
ラリベラの町の市場が開かれる場所の周辺に人だかりが見えた。
確か市場が開かれるのは明日のはずなんだけどな~~~
面白そうだから、そっちの人が多い方に行ってみることにした。
市場に行く途中、ある子どもが寄って来て
片言の英語で勝手に市場を案内しだした。
こういう子どもが後で「俺はガイドしたんだからガイド料くれ!」って
言ってくるって相場は決まってるからなるべく相手にしたくないんだけど、
とりあえず話をさせておいた。
どうやらその子どもによると、ラリベラで週に一度開かれる大きな市場は
明日が開催日だけど、今日はロバの市場が開かれるそうな。
確かにロバが一杯だ~~~ヾ(=^▽^=)ノ
ロバが欲しい時は、まずは試乗をしてから買うらしい。
↑ただ今ロバの試乗中。
不思議なのはロバと人がたくさん集まってるわりには、
商いをしてる感じが少ないこと。
ロバ売り商人達はボケーッとしてるか世間話をしてる。
オレたちは彼らが話してる言葉がわからないから
世間話に見えるだけかもしれんけど、
どう見ても彼らがロバや値段の話をしてるようには見えないんだよな~
不思議だね〜〜〜(・ ・?)
一通りロバ市場見た後、宿に戻るため市場を出た。
すると、ガイドをしていた子どもがガイド料をくれ!って言い出した。
あ~~~始まったか…
オレはこういう時、金をあげるべきかやらないべきかで、とても悩んでしまう。
例えば、勝手にガイドを始めた子どもがいたとする。
その子どもの説明が素晴らしければ、多少は払ってあげてもいいかな~と思う。
けれど多くの場合、説明がイマイチの割に
「俺はガイドの仕事をしたんだから金払えよ!」的な態度だから、
ふざけんな!って思うわけだ。😠
こっちが頼んでもいないガイドを勝手にやっておいて、
仕事をしたもへったくれもねーだろーが!
しかも、ガイドをするから金をくれとか、
料金は幾らとかっていう交渉もなしに、
近寄ってきて一方的に喋った挙げ句
それなりの値段をふっかけてくるからタチが悪い。
強盗とかスリとかよりはマシだけど、まっとうな金の稼ぎ方ではないよね。
もし彼らに金を払えば、その後しつこく言い寄ってくることはないだろう。
でもそれがいいことなのか?ってオレは思うんだ。
観光客が金をガイドをやってる子どもに渡すと、
彼らはこうやれば金をもらえるんだ!と味をしめてしまい、
他の仕事をせずに観光客から金を取ろう的な考えを
持たせてしまうことにはならないだろうか。
オレは物乞いには絶対金や物を渡さないって決めている。
金や物を渡すことが彼らにとってプラスになるとは思えないから。
今回のような自称ガイドも同様だ。
基本的には何もあげない。
でも今回の子どもはある程度市場の説明をしてくれたということもあって、
ほんの少し金を渡すことにした。
そしたら、彼は「少ないよ。もっとくれ!」と言い出した。
オレは言った。
「オレたちは君にガイドを頼んでいない。」
「君が勝手に話をしただけ。オレたちが君に金を払う義務はない。」
「もし君がオレの払う金額に不満なら、オレは君に金を渡さない。」
最初はブーブー言ってた子どもも、
オレが全く聞く耳をもたないから諦めてお金を受け取り帰っていった。
ちなみに彼が要求したのは日本円で約50円。
オレが渡したのは約5円。
いい年した大人がたったの50円で…って思うかもしれないけど、
オレはこの子どもに気づいてほしかったんだよね。
自分がやっているようなことではほとんど稼げないってことに。
だから他のことをやるべきだってことに。
オレの気持ちが彼に届いたかどうかはわからない。
自分がやったことが正解かどうかはわからない。
一応、その時に自分ができる最善のことをしたつもり。
だけど、切ない気持ちにもなったのも事実だ。
多くの人が同じような経験をしたことがあるんじゃないのかな。
ある人は、完全に無視をして一文も払わなかったかもしれない。
また、この子どもかわいそうだな~って感じで
お金を渡す人もいるかもしれない。
あなたは?
世界遺産の町ラリベラで素晴らしいものを見た反面、
どうしようもなく切ない気持ちにもなった一日でした。
アムハラ語でありがとうは「アムセグナロ」
今日も読んでくれてありがとう♪アムセグナロ \(^o^)/