パムッカレ(PAMUKKALE)という言葉、
綿の城という意味を持つらしいけど・・・
どうもスキー場っぽく見えるのなナゼかしら…(^∇^;)
でも、本当は石灰。
村の中にも石灰で白くなってる水路があった。
チケット売り場の先。
ここからは裸足で行かなきゃいけないエリア。
石灰部分と砂利道との境目がちょっと不自然なのが気になる…
と思ったら、あとで聞いた話だと
ここは車道を人為的に(水を流して)石灰棚にしたのだそう。
どうも雪っぽくみえてしかたないけど
石灰の表面は硬くて凸凹で、裸足はけっこう痛い。
そんなのお構いなしにはしゃぐ子どもたち(^_^)
水はぬる〜いお湯。上に行くほど温かくなる。
裸足エリアが終わり、靴を履いて遊歩道を進むと唖然とした(; ゚д゚)
石灰棚に全く水がない。。。
遊歩道を進めど進めど
見えてくるのはカラッカラに干からびた石灰棚。
しかも、さっきの裸足エリアよりも
ずーーーっと広大な面積の石灰棚が乾いている。
ところどころ、水が染み出しているところは
苔が生えたりして変色しちゃってるし〜(>_<)
パムッカレの水源が枯渇してきてるらしい話は聞いてたけど
まさか、ここまでとは。。。○| ̄|_
こんなんでいいのか、世界遺産!?
これじゃ取り消されちゃうんじゃないの?
(基準を満たさなくなると登録を取り消されてる例もある)
そっか、ここは石灰棚(パムッカレ)だけじゃなくて
古代都市遺跡ヒエラポリスとセット(自然&文化の複合遺産)だから
なんとか保ってるのかも。。。
と思った通り、ヒエラポリスの遺跡は想像以上に素晴らしかった!
石灰棚のあられもない景観にすっかり意気消沈の私たちを
ガッツリ元気づけてくれました😃
遊歩道のからチラ見えする遺跡。
立派なアーチ!
この辺りはネクロポリス(墳墓群)。
まだまだ手つかずの状態が大部分で
この日もクレーン車が出て作業中。
石棺があんなところに乗っかってるよ〜。
この石畳はローマに向かっているのかな?
これ↑みんな、まだ埋まったままの石棺だよ。
興味津々覗いてるけど、一応ここもお墓だからね〜💦
さっきの二連アーチの建物で修復作業中の人達が
こっちにおいでー!と声を掛けてくれた。
大昔の地震のダメージで崩れかかっているところを修復中。
「VERY IMPORTANT WORK✌」と夫がいうと
作業員さんたちは深くうなずいていた。
うわ〜、こっちもきれいに残ってる(*゚o゚)ノ
ここ↑、矢印の部分に壷を置いて
オリーブを絞っていた場所なんだって!
こっちには地中にそのまま残る水道管。
この通りの下にも水道を引いてた穴が通ってる。
近くに寄って石畳の隙間を覗くとよくわかる。
写真左に見える柱廊のような部分は、じつは公衆トイレ。
ここもエフェソス遺跡のように集会所タイプのトイレのようだ。
紀元前2世紀頃から紀元後14世紀頃まで
長きに渡り栄えた都市とあって
時代毎に違った遺跡が表れるのもヒエラポリスの魅力。
写真↑右に見えるのが後の時代の人達が付け加えたと思われる壁。
こっちの方が新しいはずなのに
廃材(円柱)使いまくりですんごい雑な造り・・・(;^ω^)
この柱↑、こんなとこ転がってるけど何気にいい石だぜ〜!と夫。
草原のなかに残る古道。
この下にも水道が通っていたのがよくわかる。
高台にある劇場は圧巻そのもの!!!
ここヒエラポリスはもともと温泉保養地だった都市。
軍事的・政治的要素が少なかったため大規模な破壊を免れて
街がほとんどがそのまますっぽり埋もれている。
そして、その大半がまだまだ土の中にある。
これらがすべて発掘・復元されたら
どれだけの規模の都市遺跡になるかと思うと、楽しみだね〜♪
遠〜く丘の上にも道や建築物があるのが見えるけど
もうクタクタ・・・で敢えなく断念。
事前に調べた情報(日本語)では、どうもヒエラポリスが
パムッカレのオマケ的扱いな説明が多かったんだけど。。。
ヒエラポリスもすっごいですからーーーー!!!!!
声を大にしてそう言いたいです(笑)
ここまで来てこの遺跡をちゃんと見ないなんてもったいない(>_<)
あまりの素晴らしさに「信じられない!(incroyable)」って
感嘆の声を漏らしてたフランス人もいたからね。
大部分が干上がっていた石灰棚の在りし日の姿を思うと
ヒエラポリス=聖なる都市の名にも大いに頷ける。
朝のうちに目を付けておいたお店で夕食。
その名も「ラム子の食堂(LAMUKO’S LOKANTA)」。
トルコに暮らす日本人ラム子さんのお店だ。
それにしても、パムッカレには日本食を出す飲食店が多い。
しかも牛丼や親子丼といったメニューばかり。
なにかおかしいなぁ〜と思っていたけど
他の店はラム子さんちを真似したのかもしれないな。
だって、外国人がイメージする日本食といえば
スシ、テンプ〜ラだもん。この町だけなんかヘン。
この辺りは鱒(マス)の養殖が盛んと調べていた夫は
鱒が出ると聞いて、トルコ料理の一品、お魚のグリルを注文。
私は、唐揚げ丼にアイラン(トルコの塩味ヨーグルトドリンク)という
日本人にあるまじき組み合わせ。。。
トルコに来てすっかりアイランにハマっちゃったワタシ。
いまやヨーグルトかけご飯も大好物!我ながら順応性高すぎー(^∇^;)
(トルコはあのブルガリアよりヨーグルト消費量多いって意外!)
新鮮なお魚にすっかり食欲増進した夫は、さらに牛丼まで追加(;゚∀゚)
そしてキレイさっぱり完食♪
ヨーグルトというよりも、生クリームっぽい風味を感じるんだけど…
と食事中ずっと、アイランのお味が気になっていた私。
ラム子さんに尋ねてみたら
農家から仕入れているというアイランの素(?)を見せてくださった。
見た目、生クリームとバターの中間のような状態。
こりゃ〜うまいはずだ!!!(乳製品好きの人ならきっとわかるはず)
一般的なアイランは塩味が効いてて、これが不評のタネみたいだけど
ラム子さんちのは味付けもマイルドで私的に超ヒット⤴
ヒエラポリス、発掘が進んだらぜひまた見てみたいな♪
(その頃には石灰棚も少しは復活してると嬉しいなぁ〜^_^)