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ドレスデンで思う

ドイツ

ドレスデンはドイツの東部にある街で、
ドイツが東西に分かれてた頃は東ドイツの領土だったとこだ。💡

だが東西ドイツの合併からもう20年以上経つからか、
東ドイツっぽさ共産っぽさってのはあんまりない。
数年前に行ったスロバキアのブラチスラバの方が、
ついこないだまで共産主義の国でした的なオーラが出てた感じがした。

そんなドレスデンで、行ってみたかったたのはここ。
ドレスデンの聖母教会
聖母教会(Dresdner Frauenkirche)という有名な教会。

ドレスデンは第二次世界大戦中、
イギリス軍とアメリカ軍による大規模な空襲を受けた。
その時、街のほとんどが焼き尽されたが聖母教会は最後まで爆撃に耐え、
教会の中に避難していた約300人の命を救ったんだってさ。

しかしこの教会は、避難していた人々が教会から出た後に
爆撃と火災のダメージによって残念ながら倒壊してしまった。
地元の人々は早期教会再建を臨んだものの、その後数十年間
崩れたままになり、再建工事はなかなか始まらずにいた。

時が流れ東西ドイツが統一されると教会の再建がスタートし、
そして2005年、ようやく教会は完成したのだった。

このように教会自体は、比較的最近作り直されたものだから新しい。
ところが驚くべき事に、再建するにあたっては空襲で破壊された
昔の教会の石材が可能な限り再利用されてる。

だから新しい薄黄土色の石材の中に、
年季の入った真っ黒の石材がところどころに混じってる。
古い石材と新しい石材が混ざった教会の壁
全体的に見ると黒い(古い)石材はほんの少し。
多くの部分がこんな風に薄黄土色。

そしてそれらの古い石材は、
壊される前にあった場所と同じ位置に配置されてるのだそう。

↓この面は古い石材が多く使われてる部分。
古い石材が多く使われた教会の壁の一部
故に、黒い部分が多い。

ドレスデンの人々は教会の再建を望み、崩れた教会の残骸
ひとつひとつに番号をふってずっと保存していたらしいんだけど、
どの石材どこに使われてたのかってのがよく分かるよね。
クーポラ(丸屋根)とかは別だろうけど、他の大半の
石材自体は同じような大きさや形のものが多い訳でしょ?
すごすぎる… w(゚0 ゚)w

ドレスデンの街中には他にも魅力的なとこがいっぱい。
観光客もいっぱいだ。(笑)
ドレスデンの君主の行列
↑ちなみにこれは『君主の行列』と言う壁画。これがまたスゴい。
そのスゴさに関しては世界見てある記の方に書いてあるので、
そっちも見てみてね!

ドレスデンの旧市街から川の向こう岸側にある新市街にも行ってみた。
腹減ったな〜って思ってったら市場を発見。✌️
ドレスデンのとある市場
市場の中には八百屋、パン屋、肉屋にスーパー等のお店が並んでた。

その中でオレの目を釘付けにした肉屋があった。
その店にはなんと!豚生肉のサンドイッチがあったのだ。🎵
豚生肉と玉ねぎのスライスが入ったサンドイッチ
生の牛肉や鶏肉とはまた違う美味しさ!! (*゚∀゚)=3

豚肉を生で食べて平気なの?って心配されちゃうかもしれないけど、
以前オレは料理を題材にしたマンガで、無菌状態で飼育した無菌豚という
豚なら生で食べても大丈夫っていうのを見たことがあるんだよね。
(本当に大丈夫かどうかは不明だけどね。)

ここで食べた豚肉が無菌豚なのかどうかはわからない。
でもまぁドイツのちゃんとした肉屋で売ってるのだから大丈夫だろう。(笑)
ドイツは畜産の仕方やルールがいろいろ厳しいらしいからね。😃

午後また教会に戻ってきて、今度は内部を見学。
教会の祭壇
とても新しくて、なんか違和感を感じてしまった。
いつも古い教会ばっかり見てるからかな。
でも祭壇の一部にはもとの古い石材も使われてるんだって。

だけど…
もしドレスデンが空襲を受けなければ、
もし第二次世界大戦が起きてなかったら、
そのまま古い教会が残っていたわけだよね。

それに、教会だけではなくて、人の命だって失われずにすんだはず。

教会に逃げ込んだ300人は助かったけど、
その周りでは何千何万の人が亡くなったことを忘れちゃいけない。

夜のドレスデン。
教会の夜景
昼もいいけど、夜もキレイ。✨

新市街の方から対岸の旧市街を見ると
川面に明かりが反射して幻想的な雰囲気だった。
ドレスデンの夜景
遠くの方では花火が上がって、これまたいい感じだ。
花火が上がる街の夜景
でも、花火自体は日本に勝るとこはないね。
外国で花火を見る度に日本のレベルの高さを実感するよ。

ところで…
ドイツって周りの国々から、あまり良くないイメージ
(正確には、『昔めっちゃ悪かった国』的なイメージ)を持たれてる。

ヒトラーやナチスのイメージが強いんだろうね。
確かにドイツはユダヤ人を虐殺したのは事実。
けど、オレに言わせりゃ
多くの一般市民を攻撃したイギリスもアメリカも大差ない気がする。

戦争をしてる当事者は「殺さなければこっちが殺される!」と思って敵を
攻撃できるのかもしれないけど、ドレスデンの場合相手は只の一般市民。
よく考えりゃ攻撃するのを躊躇するはず。
しかし、そういう丸腰の人達に向かって簡単に引き金を引けるような
心理状態になってしまうことが、戦争の恐ろしさなんだと思う。

戦争が起こらない世の中になることを心の底から願う。

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