ついにエチオピア南部巡りの最終日。
オレたちはAddis Ababaアジスアベバを目指し、
Arbaminchアルバミンチを朝早くに出発した。
昨晩降った雨がデコボコの道路に水がたまり池みたいになってて
運転するゼッドは大変そう。
オレたちの乗ってる車は4WDのランクルだからまだいいけど、
こんな道を普通の車やバスが走って行くんだからエチオピアはスゴい。
ただの無茶という説もあるけどね。(苦笑)
こんな道ばかりだから途中でランクルのどこかがガタガタ鳴りだした。💦
車を降りて点検するゼッド。
サスペンションのナットが緩んでたらしい。
積んでる工具で調整し、何事もなかったように運転を再開するゼッド。
彼は車の修理もできる様子。
というか、そういう知識や技術も持ってないと
ここエチオピアではドライバーなんて出来ないんだろうな。
こないだなんて
いきなりスピードメーターの中から煙が出てきてオレたちは焦ったけど、
ゼッドは大丈夫!って言ってメーター外して直してたもんね。
ちなみのゼッドのランクルは20年以上前のモデルで
走行距離は35万キロを越えてるけど、まだまだ当分走れそう。🎵
日本から遠く離れたこの場所で元気に走る日本車を見ると嬉しくなる。
やっぱ日本車は最高だぜ!!
やっと舗装路になった!と思ったら、野生のサルが道路を横切ってた。
まだまだ自然の中って感じだね。
果てしなく真っすぐな道が続いてる。
反対車線に道路をはみ出し路肩に落っこちてるバスがいた。😞
なんでこんな見晴らしのいい直線道路で路肩に落ちるんだ⁉
でもエチオピア人の運転の荒っぽさを見れば全てが納得いく。
今まで色んな国で、危ない運転してんな~って思った国は沢山あるけど、
この国のドライバーの強引さ&秩序のなさは世界トップクラスだね。
それから、エチオピアで凄いのはドライバーだけじゃない。
歩行者もスゴい。 w(゚0 ゚)w
彼らは途中の道で見かけた下校中の学生達。
徒歩で通ってる彼らの列が遥か遠くまで続いてるのが見える。
この学生達は毎日いったい何kmぐらい歩いて学校に通ってるんだろうか。
歩いてるのは学生だけではない。
これはロバに荷物を引かせて歩くおじさん。
周囲に全く家や建物がないような道路で彼らのような人を見かけると、
彼らが歩いてきた距離は◯◯kmぐらい?っていう想像ができない。
そしてロバが引っ張ってる荷物の量もハンパない。
よくもまぁこんだけの荷物を積んだよね。(驚)
昼飯休憩。
ドライバーのゼッドといると、
エチオピアのローカル料理が言葉の心配なく食べられて嬉しい。
ちなみに地元民向けの料理は完全にローカル仕様だからハンパなく辛い。
でも、そういうのを味わうのも旅の醍醐味なんだな。
お腹がちょっと心配にはなるけど、そこはもう気合いだね!!👊
だんだんアジスアベバが近づいてきて藁葺き屋根の家が少なくなり、
平らで人工的な素材で作られた屋根の家が増えてきた。
黄色いポリタンクを持っているのは水汲みに来ている人々。
たとえ首都のアジスアベバの近くでも、水道が整っていないから
毎日こんな風に井戸まで水を汲みに行かなければならないのだろう。
そして水を汲みにきてるのは、ほとんどが子ども。
水汲みは彼らの大事な仕事なんだと思われる。
そして子ども達の多くは、オレたちのような
外国人観光客が乗った車を見つけると凄い勢いで走ってくる。
お金!お金ちょーだい!
ペンない?ボール持ってない?何でもいいからちょーだい!
駆け寄ってくる彼らは、9割が裸足。
着てる服は年季が入ってるものばかり。
蛇口を開けばいつでもキレイな水が出てくる国もあれば、
井戸や川に水を汲みに行かねばならない国もある。
物に不自由しない国や人とそうではない国や人が、
この世界には存在する。
わかっちゃいるけど、なんとなく切ない気持ちになってしまう。
ある時ドライバーのゼッドが、飲み終えて空になったペットボトルを
通りすがりの子どもにあげたことがあった。
ペットボトルをもらった子どもはとてもうれしそうだった。
何も入ってない空のペットボトルだよ?
そんなものでも喜んでもらう子ども。
日本の生活って何なんだろう?
物が溢れ、無駄に消費する人々。
だけど…オレもその内のひとりかもしれない。
とても複雑な気持ちになった。
夕方、アジスアベバに到着した。
たったの5日だったけど、とっても濃い5日間だった。
エチオピアの手つかず大自然、
昔からの文化と伝統を守りつつも現代の潮流に巻き込まれてる人々、
エチオピアに暮らす人々の普段の生活、etc…
多くの物事を見て、触れて、感じて、
いろんな意味で勉強になった5日間だった。
それから、ありがとうゼッド。
色々世話になったね。
彼を通してエチオピアの普通の人の暮らしを知ることが出来たと思う。
オレたちの旅は、基本的にはオレたち二人だけだ。
単発で一日だけのツアーとかに参加する時は同行する人もいるけれど、
5日間も誰かと一緒に過ごすことなんて滅多にない。
もちろん、ゼッドにしてみれば普通に仕事をこなしただけかもしれない。
けれどオレたちにしてみると、赤の他人だった人と
ここまで長い時間常に常に一緒にいることなんてなかったから、
お別れをする時はなんだか寂しくなってしまったよ。
いつかまた会えるといいな。😃
アムハラ語でありがとうは「アムセグナロ」
今日も読んでくれてありがとう♪アムセグナロ \(^o^)/