今朝はジンカの町を出てMago National Parkマゴ国立公園に向かった。🚙
ここマゴはエチオピアの南西部にある自然公園で、多くの野生動物がいる。
だけど恐らくここで最も世に知られているのは
そこに住む動物じゃなくて、ある少数部族なんじゃないかな。
その少数部族の名はムルシ族。💡
女性が下唇に穴を開け、そこにお皿を入れているっていう、かの有名な部族だ。
今日はまず、そのムルシ族がある集落に行くため
ジンカの町で専門のガイドを雇ってからムルシ族の集落に出発した。
彼らの住む村というか集落は国立公園の奥深く。
幾つもの山道や草原を突っ切っていく。
山を越える道では自分たちよりも低い位置に雲が見えたね。
白く見えるのが雲だよ〜
途中で何種類もの野生動物に遭遇した。
これは鷲の仲間。
何か獲物を食べてるみたいだった。
こっちはディグディグっていう名前の鹿の仲間。
めっちゃ小さくて子ジカぐらいの大きさなんだけど、
これで大人の大きさなんだそうな。
ジンカを出発して約2時間。
やっと国立公園の入口に到着。
ここでスカウト(簡単に言うとボディガード)を雇った。
というか、正確にはスカウトを連れていかなければ
ここから先には入れないらしい。
理由は簡単。ここから先は危険だから。😞
さらに進むこと約1時間。
ムルシの集落に着いた。
彼らは朝食の最中だった。
十数人の男達が、牛の丸焼きみたいなのを食ってた。
そこにあるのって牛の頭だぜ!?
おわ〜〜〜w(゚0 ゚)w
いきなりワイルドなのを見ちまったな…
お次は女性たち。
おおお〜!ホントにお皿入ってるよ‼
知ってる人も多いと思うけど、
入れてる皿が大きければ大きいほど美しいらしい。
それにしたってさ、最初に穴を開ける時は相当痛いよね。😵
ムルシ族の風習というか伝統だから、
彼らにとっては当たり前の事だったかもしれないけど、
こんな痛そうなことをよくもまあやってきたな〜って思っちゃう。
下唇だけじゃなくて、耳たぶにも大きな皿が!
以前自分が見てきた生徒の中にでっかいピアスをしてた生徒が
何人かいたけれど、ここまでのは見たことないね。
ちなみに現在は下唇に穴を開ける行為が
エチオピア政府によって禁止されたため、
若い世代の女性達は下唇の代わりに耳に穴を開けお皿を入れている。
いつの日か下唇に穴が空いている人達が亡くなってしまったら
彼らの伝統は地球上からなくなってしまう。
その観点からいくと、ちょっと寂しい気持ちになるね。
ところで彼らの写真を撮る際には、その都度お金を払わなければならない。
基本は一人に対し5ブル(約25円)だ。
エチオピアの物価を考えると、
ただ写真撮影をするだけで5ブルは高いと思うが仕方がないところだ。
話をもどそう。
ムルシ族はボディペインティングもすごい。
なんかおっかねぇ感じだな〜〜〜って思って見てたら、
彼らが手にしてる銃にもっとビックリしてしまった。
なんでこの人たち
カラシニコフ(旧ソ連製の銃、別名AK47)なんて持ってんだ?
超あぶねーじゃん!
彼らが銃を持ってる理由を、オレは全然想像出来なかった。
後でガイドから何故ムルシの人々が銃を所持するのかという理由と
銃の入手方法を聞くことになるんだけど、これにはめっちゃ驚いたね。
それから、オレは彼らがお金に対し非常に執着してることにも驚いた。
オレたちがムルシの集落に着いた時はそうでもなかったけど、
途中から大人も子どもも「フォト、フォト!5ブル!」って
しつこく言い寄って来てウンザリした。
彼らはほぼ自給自足な生活をしてるのに、
何なんだこの「金くれ金くれ」攻撃は?
物や金がなくても、日々の暮らしを送る事ができるのに、
やたらと金を欲しがるムルシの人々。その金は何に使うんだ?
そしてオレたちが撮影代を渡すとき、ボロボロの紙幣だと
彼らは受け取りを拒否することがあるのにも驚いた。
エチオピアを旅しててキレイなお札を手に入れることなんてほとんどないし、
誰もが茶色く変色してたり破れかかったお札を普通に使ってるのに!
風呂とかシャワーとかと無縁で汚れとかに対し無頓着そうなのに、
どうしてそこにこだわるんだ???
よくわからん…
その後ムルシの集落を出た。
集落には40分くらいしかいなかったけど、
彼らの「金くれ」攻撃に疲れてしまった。
こういうことに多少は慣れているオレたち。
でも、集落の人間全てがオレたち2人を目指して寄ってくるわけだから、
それはさすがにキツい。
団体旅行は苦手だけれど、こういう時にはある程度は同行者がいた方がいいね。
そんなことを考えるながら、次の目的地ディメカのマーケットを目指した。
ディメカは、その周辺に住んでる少数部族が
多数やって来ることで知られたマーケット。
地球の歩き方には載ってないけど世界的には
それなりに知られているみたいで、マーケットには数人の外国人観光客がいた。
ディメカの町に到着しマーケットの中に入ってみると、
そこは色々な部族の人々でごった返してて、すっごい光景だった。
どっちを向いても個性的な部族な人達がいっぱい。
頭に羽をつけてる男性、編んだ髪を赤土で染め上げた女性、
毛皮の服、ビーズで作った飾り、etc。
何もかもが凄かった。
そして彼らが持ち寄ってる商品が、これまたスゴい。
髪を染めるための赤土、葉っぱのまんまのタバコ、
怪しい酒、彼らが着ている毛皮の服、etc。
これまでいろんな市場を見てきたけど、ここの市場が一番濃かったね。
完全にケタ違いだったよ。
ディメカのマーケットを出た後は、今日の宿泊地であるトゥルミの町へ。
宿に着いた頃にはヘトヘト状態になってた。
アフリカの大地に沈む夕陽に癒されたね。
今日はこれまでに出会ったことのない別の世界を沢山見たからかな。
なんかとっても気力と体力を使った気がするよ。(苦笑)
いや〜オレたちが見てきたのなんて、世界のほんの一部だね。
わかっちゃいるけど、世界はマジで広いや。
アフリカ&エチオピア、奥が深いぜ。
アムハラ語でありがとうは「アムセグナロ」
今日も読んでくれてありがとう♪アムセグナロ \(^o^)/