火曜はフェティエのパサール(青空市場)開催日。
ドライフルーツや炒り豆を仕入れて
ドルムシュ・ガラジュ(ミニバスターミナル)へ向かう。
目的地は、世界遺産クサントス遺跡。
古代リキヤからビザンツ時代まで栄えた都市の遺跡だ。
なんて、もっともらしく説明してるけど・・・
古代リキヤなんてトルコにくるまで初耳(^∇^;)
紀元前2千年から紀元後2世紀頃まで続いた古代リキヤは
世界初の共和制都市なんだって。
小さな農村をいくつも通り抜けて行くミニバス。
途中乗車してきたおじさんが、
あっちの荷物乗っけたいんだけど…といえば
回り道して拾いに行ってあげたり。
足腰の弱いおじいさんのためには
丘の上のお家の前まで送ってあげたりと、ほのぼのゆる〜い感じで
所要時間1時間のはずが1時間40分で到着。
なんにもない道端に降ろされた。
遺跡はあっちだよ〜と言われた方向に歩いて行くと
だだっ広い空き地のなかにポツンと・・・遺跡?
ここ世界遺産だよね???(;゚∀゚)
戸惑いつつも先へ進むと、もう少し遺跡らしくなってきた。
神殿の絵が描いてある説明板を見ていた夫が叫んだ。
「これ、大英博物館で見たやつだー!!!」
大英博物館はたしかに素晴らしかったけど
もともとはココにあった(特に貴重な)ものが
遠い異国に運ばれたままかと思うとちょっぴり切なくなる。
道案内の類いは何ひとつないので(苦笑)
とりあえず上へ上へと登って行くと、劇場跡があった!
こっちには水道管跡。
こっちにはモザイクもあるよ〜。
この石碑。
近くで見たら文字がびっしり刻まれてた!
ローマ時代の石畳。
その先にはあちこちに砂利を敷き詰めてあるエリアがある。
じつは、美しいモザイク装飾がこの砂利の下に隠されている。
見てみたいけど、遺跡の保護の為ならば致し方ない。
相変わらず。遺跡内にはまったく道案内がないので
先客が通ったと思われる獣道のような跡だけが頼り。。。
おっ、これはフェティエの街にあったのと同じ。
古代リキヤの典型的な家型墳墓だね。
こっちのは岩窟墓の上に立派な塔まで!
結構上まで登ってきたな…と見下ろすと
見渡す限りビニールハウスが広がっていた。
これらはトマト栽培のハウスなんだって。
綺麗なレリーフの入った遺跡が野ざらしでゴロッゴロ (;^ω^)
よく見て歩くと水道管の跡がいっぱいある。
と、奥になんか見えるゾ???
陸ガメ発見👀
こっちには山羊もいたよ〜(^ ^)
世界遺産だというのにこのゆる〜い空気はなんなんだ?(笑)
午後4時を廻り、早足でバスを降りた地点へと急ぐ。
5時には暗くなる。その頃にはもう
フェティエ行きのバスが終わってしまうかもしれない。
路肩でただひたすら待つ。バスが来るのか確証はない。
降りる時、終バス時刻聞いときゃヨカッタな〜。。。
なんて今更思っても仕方がない。
まぁ、どうにかなるさ・・・と
朝パサールで買った炒り豆をポリポリ食べていると
一台のクルマが停まり、乗って行かないか?と声を掛けられた。
フェティエだよ?(結構遠いけど?)と聞くと
大丈夫、オレもフェティエに行くから!と彼。見るからにイイ人そう。
ここはありがたくお言葉に甘えることにした。
私たちを無事宿の近くまで送り届けた彼は
仕事場へと向かっていった。
遺跡中歩き回ってクタクタだったけど
やっぱり彼にお礼がしたいよね〜と
夕食後、彼が経営するというカフェへ足を運んだ。
今日はホントにありがとう〜♪