Yerevanエレヴァンのバスターミナル、通称キリキア。
ここからイランの首都テヘラン行きのバスに乗る。
乗車時間約24時間 (^_^;)
でも、車内は3列並びのゆったりシート。
南米バスのカマクラス級の豪華版!
道中、久々の青空に気持ちも弾み
こりゃ楽勝〜〜〜♪と思いきや・・・
乗車後約3時間、最初のトイレ休憩。
まだまだシバれる峠道。
初めて日本人に逢った〜と嬉しそうな青年兵士と。
寒くても、ここまではまだ余裕の笑顔の夫・・・
さらに3時間経過の午後4時。
バスが停まったのは山間の小さな小屋の前。
いよいよ、食事休憩か!?
期待を胸に小屋の扉を開けると
なんにも入っていないショーケースのカウンターと
テーブルや椅子があるだけ。
他の乗客たちはただモクモクと煙草を吸っている。
堪えかねた夫が、英語の通じる若い男性に
ここで食事できる?と尋ねると
出来るけど、ろくなものないよ。
この先にもっとマシなところに停まるから
そこで食べたほうがいいよ。とのこと。
そういうことならと、車内でサービスされた
ジュースと各種ウエハース詰め合わせで
かろうじて凌いでいたけれど・・・
夜9時、やっと着いたのはアルメニアとイランの国境。
バスを降りてまずアルメニアを出国。
出国するだけなのに、ずいぶんと念入りに
パスポートの写真と顔をチェックされた。
これ、ロシア出国の時と同じパターン。。。
そんなに怪しむくらいなら
顔認証システム導入して欲しいよ ┐(´〜` ;)┌
(導入済のグルジア出国はスムーズでヨカッタ)
お次はイランの入国手続き。
イラン人やアルメニア人たちは簡単にパスしていくなか
こちらでも私達だけ時間が掛かった。
父親の名前やイランの次の出国先などの口頭質問の他
トラブゾンでイランビザを取得したときにもやった
両手指すべての指紋(指先と指全体の2パターン)の採取を再び。
さらには、荷物を開けての所持品チェック。
これだけさせられるとウンザリしちゃうところだけど
ここ、イランの国境警備員の人達はすんごく人当たりがイイ♪
指紋の採取が一通り終わったら笑顔で握手!w(゚0 ゚)w
荷物を開けてのチェックに「ごめんね〜」の一言!w(゚0 ゚)w
いままでいろんな国境を抜けてきたけど
こんなこと、なかなかないよ。
(個人的にはチリ国境のお偉いさんに見習ってほしいね・笑)
そしてここから先、イランにいる限り
私は常にスカーフ&コート姿になる。
イランという国では、外国人、異教徒問わず
公衆の面前では女性は常に頭を覆い隠し
腰まで隠れる衣服を着用しなければいけないのだ。
巻き方に慣れていない私がスカーフを直すたびに
同じバスに乗っているイランの女性が
そんなの適当で大丈夫よ!と笑って教えてくれる。
どうやら、とりあえず頭に何か乗ってればいい程度の感覚らしい。
他にも、イランで言葉が通じなくて困ったら
オレが通訳してやるから、いつでも電話をしてくれ。
と番号を教えてくれるイランの若者、アルメニアの青年…
みんなが私達を気遣ってくれるのが本当にありがたい。
のだけど・・・依然、食事休憩はナシのまま。。。
入国手続きも無事済み、再度バスに乗り込み
深い眠りに就いた深夜0時過ぎ
食事休憩だぞーーー!と叩き起こされる。
念願の食事休憩。
だけど、もういっそこのまま朝まで眠りたい。
でも、いま食べなきゃ今度いつ食べれるかわからない。。。
寝ぼけながらも、寒空の下みんなに続いて
レストランだかなんだかよくわからない門をくぐった。
言葉は全然わからない。
親切なアルメニア青年に通訳してもらい
なんとかケバブとライスのセットを注文。
これが食事の引換券。
ペルシャ語(アラビア文字)が読めないのは当然としても
数字(赤文字の部分)までホントにアラビア語の文字。
こんなこともあろうかと数字だけは頭に入れといたけど
4の書き方には2パターンあることをここで知った。
(アラブ式とペルシャ式?)
それにしても、0123…の算用数字をアラビア数字って呼ぶのに
なんでアラビア文字の数字は違うんだろうね?
食事を済ませ戻ったバスで、瞬く間に眠りに就いた。
テヘランまであと9時間!