3月末まで東京に住んでいた。
その後旅に出発するまでの約2ヶ月半、
両親と弟のいる山梨に住み、旅の準備をしていた。
2ヶ月半と言っても、
その間に日本中を北から南まで旅し、
中国にも行っていたので実際は3週間も
山梨にはいなかったかもしれない。
ただその3週間ぐらいの中で、
久しぶりに家族全員が揃って生活をした。
短い間だったけど、
タケノコを採りに行ったり、
鹿の焼き肉を食べたり、
いろんなことをした。
今回山梨に住むまでの約10年の間、
山梨に行くのは正直あまり気が進まなかった。
理由は、
顔を合わせるとなにかと衝突してしまうからだ。
でも、今回ごく短い間だけど
一緒に時間を過ごしたことで、
ほんのちょっとだけかもしれないが
お互いの距離が縮まったような気がする。
ムカつくもんはムカつくし、
気に入らないことは相変わらず気に入らないけど、
ぶつかる中で理解が生まれたような…気がした。
気のせいかもしれないけど。
もしオレたちが「旅に出る。」ということをしなければ、
ウチの親と一緒に住むなんてことは絶対なかっただろうし、
距離が縮まることも多分なかった。
だから、
オレたちの旅はまだ始まってもいないけど、
「旅に出る。」って決めてよかったな〜と心底思った。