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平和が一番

イタリア

羽田を出て約18時間後、
イタリアのベローナ空港に到着した。

いつもならオスカルかシモーナが迎えに来てくれるんだけど、
彼らが仕事で忙しかったため、
別の友人(トム)が空港まで来てくれた。

トムって名前はかなりイタリア人ぽくない名前だが、
彼はれっきとしたイタリア人。
黄色い壁の前にいる二人の男女
でも実は、ルーツはベトナム。
ベトナム戦争があった時、家族みんなでベトナムを出たのだそうな。

トムや彼の兄弟とは以前から友達なんだけど
彼らは流暢にイタリア語を話すから
ベトナムからの移民だということは
あまり感じたことはない。

確かに顔だけ見ればアジアンな顔立ち。
でも仕草とかは完全にイタリア人。
そりゃそうだ。
ベトナムよりもイタリアで暮らした年月が長いんだもんね。

ところで…
今回トムが空港に迎えにきてくれた後、
彼が自宅に案内してくれた。
その時、初めて彼のお父さんにお会いした。

彼のお父さんのイタリア語は、
少し訛った感じだった。
小さな頃からここで育ったトムとは明らかに違う話し方だ。

戦火を逃れるため
家族を守るため
故郷を捨て
命からがらイタリアにやってきた。

もちろんイタリアに来てからも、
相当大変だっただろう。
トムのお父さんの苦労は計り知れない。

ベトナム戦争から数十年経った。
オレが子どもの時、
ベトちゃんドクちゃんの話題がよくテレビで取り上げられてた。

ベトナム戦争でアメリカ軍が使った枯れ葉剤のせいで
下半身がつながって生まれたベトちゃんドクちゃん。
当時、彼らのように体に障害がある子どもたちが沢山生まれたという。

ベトナム戦争の時、
トムの家族のように国を出るしかなかった人々も多い。
当然ながら、ベトナムから出る途中で亡くなった人も大勢いる。

悲惨なことや衝撃的なことの多くは、
起きたその瞬間は話題になるけど
時が経てばどんどん忘れ去られてしまう。
だけどそれじゃまずいと思うんだ。

戦争はいいことが一つもない。
そんなことは誰もが知っているはず。
平和が何よりも大事だよ。

オレたちは旅をしてるけど
戦争が起きたら旅どころじゃない。
行きたい所に行けなくなるだけじゃなく、
これまで普通にやれてたことがやれなくなるのが戦争だ。

夕方、仕事から戻ってきた
シモーナやオスカルらイタリアの友人達と再会した。
日本からのお土産に大騒ぎの彼ら。
テーブルを囲んで話す五人
平和じゃなけりゃ、会いたい人にも会えない。

やっぱり平和がいいよね。

今日も読んでくれてありがとう\(^o^)/

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